「第4回ツクってアソぶハッカソン」受賞者インタビュー⑤ 学生賞 H to Oさん

2023.07.20

2023年2月9日から17日にかけて「第4回ツクってアソぶハッカソン」(通称ツクアソ)が開催されました。
今回のテーマは『水!!』。このシンプルかつ自由度の限りなく高いテーマを前に、受賞者たちは、実に個性豊かな作品を見せてくれたました。そんな彼らに行った恒例の受賞者インタビューを公開します!

今回は特別賞を受賞したチーム「H to O」さんから、YYさん、EIちゃんさん、赤い色素さんのお三方へのインタビュー。

チーム「H to O」の開発した「ハイドロップ」は、4種類の「元素ぷよ」を合体して、H2Oを合成していくゲームです。いろんな原子が登場して、水分子以外も合成できるところも面白いポイント。馴染みのあるUIですが、発想が楽しく、デザインなども総じてクオリティが高く魅力的な作品でした。


H to Oさんのプレゼンは 01:29:37 〜



「H to O」メンバー
YY さん
赤い色素 さん
EIちゃん さん

──── 学生賞受賞、おめでとうございます。
赤い色素:ありがとうございます、よろしくお願いします。
──── 早速ですが、どういった経緯で結成されたチームなんでしょうか?
YY:大学の同じサークルに所属している5人で構成されています。サークル自体はもうちょっと大人数なんですが、ツクアソに出るにあたって募集をかけて集まったのがこの5人です。
──── ツクアソに出るのを提案したのはどなたなんですか?
赤い色素:リーダーですね。
YY:僕です。Connpassと、あと、ハッカソンの情報をキャッチしてつぶやいてくれるbotがTwitterにあるんですけど、それをフォローしているので、そのあたりから情報を得ました。
──── じゃあ、もしかして前回までもご存じでした?
YY:いや、Connpass自体には入ってたんですけど、実はweb系に関しては、今までハッカソンに出れるほどの実力がなかったんで、あんまり活用してなかったんです。それまではゲーム系のハッカソンに出てました。今回はメンバーも集まったし挑戦しようかなと思って。
──── そうなんですね。大学のサークル仲間のチームとおっしゃってましたが、どんなサークルなんですか?
赤い色素:一言で言うと、アプリを開発する団体です。各々本当に作りたいものを、作りたい人と一緒に、好きなように作るというのをモットーに活動しています。
──── かっこいい。このチームで他のハッカソンに出たこともあるんですか?
赤い色素:このチームではないです。サークルの他のメンバーで組んだチームではちょこちょこ出ていて、賞をいただくこともありました。
──── それはすごい。今回も学生賞受賞で、優秀なサークルですね。
赤い色素:ありがとうございます。
──── しかし、他のハッカソンと比べると、ツクアソはかなり毛色が違いますよね。今回のこのテーマ、どうでした?
EIちゃん:いやー、難しいなぁっていう感じで。アイデアがなかなか出なくて大変でした。「温泉」「ミネラルウォーター」とかいろいろキーワードは出たんですけど、それをゲームに落としこむとなると難しくて。みんなでずっと「難しい」って言いながらアイディア出ししてました。
──── 木曜日の夜にテーマが発表されて、すぐ集まってアイデアを出し合ったんですか?
EIちゃん:そうです。とりあえず何を作るか決めなきゃいけないから、みんなでチャットしながら「やばい、やばい」って(笑)。開発期間も短いし、とにかく寝るまでに決めようと。
──── じゃあ一応その日にアイデアは固まったんですね。寝る前に(笑)。何時に寝たんですか?
(一同笑)
EIちゃん:12時は過ぎてました。1時とかだったのかな。そこでいったん寝て、金曜日に開発を始めました。
──── 5人チームとなると、結構きっちり役割分担しての開発ができますよね。
YY:そうなんですけど、金曜日は用事がある人もいたんで、とりあえず手を動かせるメンバーがメインで作り始めて、用事がある人は後からできることを拾っていくような感じでした。
赤い色素:でも基本的には、私がデザイン系をやって、残りの4人でゲーム本体のコードを書いてもらうっていう感じだったよね。
EIちゃん:そうだね。で、大体できたのが土曜日。
──── 土曜日の段階では概ね中身はできてる、みたいな。
EIちゃん:90度にしたら消えるとか、二酸化炭素を直線上にしたら消えるとかの法則を土曜日に。基本的な落ちゲーとしてのフォーマットは金曜日にはできてました。
──── あのデザインのイメージもスッと決まったんですか。
赤い色素:デザインは、ぷよぷよみたいなコンセプトだったので、モチーフが水だし、水滴というか、水まんじゅう的なものを使おうというのはすぐ決まりました。
──── 最終的に応募したのっていつぐらいでしたっけ。あ、割とギリギリ(笑)
EIちゃん:ギリギリでしたね(笑)。やばいやばいっていいながらビルドして。
(一同笑)
──── すごく面白かったですよ。作業時のコミュニケーションって、Zoomですか?それともチャット?
YY:Gatherっていう、バーチャル空間に集まります、基本は。でも連絡事項とかはDiscordにサーバー立ててます。そこでチャンネル分けして情報は分割しつつ、共有してました。
──── ちなみに皆さん、実際に会ったことはあります?
YY:俺、ない気がする。
赤い色素:私とEIちゃんは何回か会ったことあるんですけど。
YY:サークル自体が、行っても行かなくてもいい感じなので。もともと僕自身がコロナ禍に入った世代なので、オンラインだけでもいいっていうか。最近はようやく対面で活動ができるようになったので、対面で参加してる人もいるんですけどね。
赤い色素:そもそもオンラインが中心のサークルで、普段の活動もGatherで完結してる人が結構いるんです。それこそあんまり会ったことない人もいて当たり前というか。
──── そうですよね、作ってるものがアプリだから、確かにオンラインで完結しますね。
YY:そうなんです。そこに困難があまりないという。
──── なんか新しい。まあ、ツクアソ運営も全国各地にいるので似たようなものなんですけど。
(一同笑)

──── 他のチームの作品でお気に入りのものってありましたか?
EIちゃん:「Splatwash」です。ちょっと異色だったような気がして「すげー!」と思いました。最初はみんな5点以下つけてやろ、とか思ったんですけど、思わず10点つけちゃいましたね。
(一同笑)
赤い色素:私は最優秀賞の「ダムダムビーバーズ」でした。あれはすごかった。もう見た瞬間、「これ負けたわ」と思っちゃって。あれを全部学生で作ってるのもすごいし、たった3日間で作ったっていうのもすごいなぁって思います。デザインとか、ゲームとしての機能がすごくちゃんとしてて、純粋に「遊びたい」と思いました。
YY:僕も「Splatwash」ですね。どんなゲームでも適用できるっていうのがすごい。ディスプレイに対して作用しているから、応用性が高いしすごくいいなって思いました。既存のゲームは残しつつ、プラス要素で遊べるっていうのがめちゃくちゃ面白くて。
──── ひげだるまさんはいつも楽しい作品を見せてくれるんですよ(笑)。他の参加者の作品を見られるのもハッカソンの醍醐味ですよね。みなさん、ツクアソ全体を振り返って、楽しんでいただけましたか?
赤い色素:他のハッカソンと違って、ゆるい雰囲気が楽しかったです。あと、今までもっと開発期間が長いハッカソンが多かったので、3日間という短さが新鮮でした。大変でもありましたけど、このスピード感の中で作るのもすごく面白かったな、と。
EIちゃん:テーマは「水!!」ってことで、難しかったんですけどやっぱり楽しかったですね。何を作るか悩むのは、もういつものことなので(笑)。開発期間が短いっていうのは、赤い色素と同じく新鮮に感じたというか大変だったというか。すごい焦りながらやりました。
YY:僕も楽しく過ごせました。大変でしたけど、大人数の利点生かして役割分担しつつ開発できたし、アイデアもみんなで悩めたし(笑)。
──── 次回のツクアソは8月を予定しています。ぜひまたご参加いただければ。
YY:はい。院試があるので、余力があれば(笑)。
赤い色素:ぜひまた参加したいです。
EIちゃん:他のサークルメンバーにもやってみたい人がいるかもしれないので、ぜひ。
──── ありがとうございました!