「第3回ツクってアソぶハッカソン」受賞者インタビュー② 優秀賞 dp_hack(T.Mori & Iihara & Taniguchi & Shigeta & Akayama & Kamijo)

2022.11.22

2022年8月18日から26日にかけて開催された「第3回ツクってアソぶハッカソン」(通称ツクアソ)。
「『いや違う、そうじゃない』とツッコまれたくなるモノまたはサービスをツクる」をテーマに、ユニークかつエッジィな作品を作ってくれた受賞者たちのインタビューを公開します!

今回は、優秀賞を受賞したチーム「dp_hack」のメンバーによるインタビュー。

dp_hackさんの「くるまっぷ」は、経路検索アプリです。セグウェイ、竹馬、かご、プテラノドンを使った所要時間とルートが表示されます。
実は「狂まっぷ」であるという絶妙なウィットと、アイコンの可愛らしさも評価されました。

チームの成り立ちや、開発の課程、初参加だったツクアソの印象など、お話ししていただきました!


dp_hackさんのプレゼンは 01:39:58 〜


「dp_hack」メンバー
T.Mori さん
Iihara さん
Taniguchi さん
Shigeta さん
Akayama さん
Kamijo さん

──── 優秀賞おめでとうございます。どうでしたか?テーマ、難しかったですよね。
Iihara:そうですね、難しかったような気はしてます。
──── そうでもなかったですか?
Iiihara:他のメンバーがハッカソン初めてだったので、難しいかどうかの判別はばらばらかもしれないです。私自身はこれまでいくつかハッカソンには参加しているんですが、このツクアソのテーマは難しいなと感じました。
──── dp_hackさんは、どういうつながらいのチームですか?全部で6人いらっしゃるんですよね。
IIhara:会社の同期です。
──── いいですね。今回は誰が参加をしようって言い出したんですか?
Taniguchi:特別誰かが言い出したってわけではないんですけど…。
──── でも、正直ツクアソはマイナーなハッカソンなので。誰かが積極的に探しに行かないとご存知ないのではないかと思って。
(一同笑)
Iihara:開発者コミュニティのSlackをいろいろ見てた時に、ハッカソン一覧っていうのがあって、その中で直近で開催されるハッカソンがツクアソさんだったので、メンバーに「これどうかな」って話を持ちかけました。
──── dp_hackさんは今回のツクアソのために結成したチームなんですか?
Taniguchi:僕たち今年から社会人になった新入社員で構成されたチームです。研修が終わって、同期同士で関わるコミュニティがないよねって話になって、同時に開発経験がまったくない人もいたので、スキルを身につけられる技術的なコミュニティを作りたいと思ったのが、dp_hackの立ち上げの背景です。
8月上旬ぐらいにコミュニティの立ち上げがあって、そのタイミングで、まずはハッカソンに参加してみようかっていうことで、ハッカソンを探しまして。さっきIiharaさんがおっしゃってましたけど、直近のハッカソンがツクアソさんだったので参加した、という経緯になります。
──── 社内の同期の集まったテック系のコミュニティということですね。
Taniguchi:そうですね。
──── 同期の方ってたくさんいらっしゃるんですか?
Taniguchi:そうですね、コミュニティに参加してるのメンバーで言ったら60人ぐらい。
──── すごい。その中の有志が集まって、今回のツクアソに参加してくれたんですね。
Iihara:そうですね。
──── アイディア出しから開発の過程についてお伺いしたいです。
T.Mori:難しいお題だったとはいえ、結構スムーズに決まりました。
MURALっていうツールを使って意見を出し合いました。そこで出たいくつかの案に投票して、残った上位の案をブラッシュアップさせていって、最終的に今回の「くるまっぷ」の原型になったって感じです。
Taniguchi:MURALっていうのは、webでできるブレインストーミングみたいな、ホワイトペーパーみたいなツールです。そのそこで案出しを行って、上位の検討から詳細詰めてく、みたいな形で。
T.Mori:付箋貼っていくイメージのツールですね。
──── なるほど。
Iihara:そのアイディア出しのスピードがすごく早くて、あっという間に案が決まってしまったのでびっくりしました。
Taniguchi:30分ぐらいの案出しを行ったあとに、そこから上位4つぐらいのアイディアを評価するっていうのが30分ぐらい。その時点でGoogleマップ使った経路検索やろうっていう話でほぼ決まって、残り30分で詳細を詰めて役割分担って感じでした。当日の午後10時の段階で大体そこまでいってましたよね?
Iihara:うん。多分、10時ぐらいには。
──── あの、ユニークな乗り物が4つ。あれはどれを最初に思いついたんですか?
Taniguchi:最初に出てきたのは竹馬じゃなかったでしたっけ。
Iiihara:そうですね、最初竹馬だけが出てきてました。
──── 最初は竹馬の経路検索アプリだったってことですか?
Taniguchi:最初は、経路検索したときに徒歩の結果しか出てこない、みたいなアイディアでした。でもそれってGoogleマップで既にある結果なので、じゃあ別の尺度に変えようっていって、どんどん意見が出てきました。
そこで、現代では使わない乗り物にしたら、「そうじゃない」になるんじゃないかってなったんですよね。で、使ってないもの…竹馬…みたいな流れだった気がします。
──── 実装自体は、結構さくっとできた感じですか?
Iihara:金曜日は出社で、かつ実は土曜日もメンバーのうち2人は終日動けず、他のメンバーも午後は動けない、みたいな事情もあったので、開発に使える時間はかなり短い中で進めました。
Taniguchi:そもそも、1ページ画面遷移するだけっていう簡単なwebアプリなので。もともと時間がないのが分かってたので、最初からアイディア勝負でいこうと話してました。簡単かつ手軽で実現できて、面白いもの作ろうみたいな。
──── メンバーが6人ともなると、アプリの規模的にも分担するのが難しいぐらいだったんじゃないですか?
T.Mori:画面系のレイアウトやるメンバーと、API系をやるメンバーで3:3で分けて、作って、最終日に結合して、みたいな感じでした。
Taniguchi:結構細かく作業を分けたんですよ。おのおのの負担がそこまで重くならないように。
──── なるほど、構成としては、バックエンドがあるわけでもなく、フロントから直接API拾うという。
Iihara:そうですね。
Taniguchi:僕はフロント担当してなかったんですけど、フロントはUIや画面のデザインとかのプログラムを作って、バックはAPI叩くってことだけでしたね。
T.Mori:アイディア出しの時に、軸をいくつか設定してたんです。その中に、「実現しやすさ」がありました。なので、決まったアイディア自体がもう、実現可能性が高いものだった。スムーズに進むことがある程度決まっていたかなと思います。
──── 4つの乗り物の中で、プテラノドンが最もインパクト強かったと思うんですけど、そのアイディアはどなたが出したんですか?
Taniguchi:プテラノドン出したのは、Iiiharaさんな気が。
Iiihara:な、気はしつつ、定かではないっていうか。やっぱり会話の中で出てきたものだったので、それは他のメンバーの力もあるというか、きっかけがあってこそのあのアイディアだったなと思ってます。
──── それは、フロントとエンドで3:3に分かれてから出てきたアイディアだったんですか?
Iiihara:あ、そうですね。分かれたあとで出てきたアイディアです。
私は一応フロント組だったんですけど、フロントと言いつつ2画面しかなかったんですね。でもメンバーは3人だったので、私が割と浮いた位置にいて、いろいろアイディアを出したりとか、ピクトグラムを作ってみたりとか、そういうところをやってました。
──── あれ、パワーポイントで作ったんですよね。すごいと思います。
Iihara:(笑)。イラレ(Adobe Illustlator)のライセンスが、学生から社会人になるにあたって切れてしまって。じゃあパワポで作ってみてもいいんじゃないかと思って作ってみました。
──── すごい。これの「そうじゃない」感がすごかったです。
(一同笑)
──── バックエンド側はいかがでしたか?
Iihara:バックエンドというか、APIとかを主に開発してくださったのがShigetaさんなんですけど、割り振りがすごくうまかったので、やりやすかったんじゃないかなって思ってます。
──── PM的な動きをしたのがShigetaさんなんですか?
Iihara:バックエンド側はそうですね。
Taniguchi:全体PMは決めてなくて、主的にバック側のPMやってくださったのがShigetaさんで、フロント側はIiharaさんって形でしたね。
Iihara:そうですね。
──── バックエンド、API部分とフロントエンドで喧嘩とか、しませんでした?
Shigeta:今回作ったシステムは、アイディア勝負みたいなところがあって、システム自体はとっても簡単なものでした。だからこそ、人数が多いので、開発するときに誰にどこやってもらうかみたいなのが結構迷ったというか、綺麗に分担できなくて、結局自分がちょっと多めにやってしまうという…。そこでみなさん不満なかったかなっていうのが。
──── 本当はもっとやりたかったのに、Shigetaさんが全部やっちゃうからっていう。
T.Mori:多分僕無理でしたね、SHigetaさんやってくれなかったら。
──── 自分たちのチームが入賞すると思ってましたか?または、どこが優勝すると思ったましたか?
T.Mori:僕は、画像で僧を選ぶ「僧じゃない」ですね。
Taniguchi:僕は、iPhone使ってぷちぷちするやつがマインスイーパになっちゃうやつ(優秀賞「ぷちぷち。」)がすごい面白くて。あれくるだろうなと思ってました。
Iiihara:私は金魚すくいのやつですね。twitterで「ツクアソ」で調べたときに、何人か遊んでる方がいらっしゃって、ああいうふうに遊んだ結果を投稿できて共有できるっていいなって、そこまでちゃんと考えてるところがすごいなって思いました。
──── 今回参加してみての感想をいただけますか?
T.Mori:今回初めてだったんですけど、楽しかったですね。
Taniguchi:最初は、ハッカソンなんてすごいハードル高くて、開発経験がそこまでない人は参加できないものだと思ってたんですけど、そういった意味でツクアソさんは参加のハードルが低くて。
ごりごりシステムの内容詰めろとか、クオリティの高いもの作れとか、そんな感じじゃなくて、本当に楽しいものを作ろうっていう、コンセプト通りのハッカソンだったなと思ってます。個人的な収穫としては、もう一回参加したいと思える、すごい良いハッカソンだったと思います。
T.Mori:他の方の発表を聞いてても面白いものがいっぱいあったので、作るだけじゃなくてそういう点でも参加してよかったなと思います。
──── 次は2月なので、ぜひご参加ください。
Taniguchi:ぜひ。
Iihara:他の開発コミュニティのメンバーも一緒に誘って出れたらな、と思ってます。また同じようなメンツで出ている可能性もありますけど(笑)。
──── ぜひコミュニティから複数チーム作って出てくださると嬉しいですね。
Iihara:今回はまず参加してみようってところだったんで、次はいろいろ出れたらなと思います。
──── 次は最優秀賞狙いで。
Taniguchi:腕を磨いて、もっと複雑なものも作れるようになっておきますので。
──── これは楽しみです。ありがとうございました!