「第9回ツクってアソぶハッカソン」受賞者インタビュー② 優秀賞 おでんの会(おでん&ザッカー&さとしょー)さん

2025.10.03

──── 優秀賞おめでとうございます!まずはアプリの概要を教えていただけますか。

おでんさん: ありがとうございます。このアプリは、タブキーだけで完結する世界になっています。昨今AIエージェントが盛り上がっていますが、その一方で「自分たちは何のためにいるんだろう」というアンチテーゼ的な気持ちを感じられるアプリです。実は私たち、今年の4月に入社したばかりで、この半年間での葛藤やこれからの不安といった、行き場のない気持ちをこのアプリに込めました。自分たちの中でバランスを保とうという意図があります。

──── 半年間の不安が込められているとは…!プレゼンからもアーティスティックな雰囲気を感じました。テーマ「〇〇だけじゃダメですか?」から、この作品を思いつくまでの経緯を教えていただけますか。

ザッカーさん: 最初は本当にどうしていいかわからなかったので、思いつく単語をどんどん上げていきました。その中で「タブキー」と「爆速」というワードで盛り上がったんです。タブキーでコードが補完されていくのは開発者として気持ちいい体験なので、その気持ちよさを表現できるものを作ろうか、というのが最初の盛り上がりでした。

おでんさん: でも、開発におけるAIの話になるにつれて、「タブキーを押すだけになっていないか?」と少し悲しい雰囲気になってきて…。その思いを作品にぶつけようと「タブキーだけじゃダメですか?」という方向性が決まりました。深夜テンションで、思考がネガティブな方に行きがちだったのもあったかもしれませんね。

──── 気持ちの盛り上がりから一転、少し暗い方向へ向かっていったのですね。

さとしょーさん: はい、盛り上がってから暗くなっていくという、珍しい流れでしたね。

ザッカーさん: チーム内でも、タブキーをよく使う人とあまり使わない人がいて、そのギャップでも話が盛り上がりました。

──── 今回は4人での開発だったとのことですが、役割分担はどんな感じでしたか?

おでんさん: 今回の技術スタック的に一番リードできそうなザッカーさんが全体的な枠組みを担当しました。エディターの各コンポーネントはそれぞれで分担しましたが、それ以外は結構みんなでやっていましたね。

さとしょーさん: 特にまとめ役がいるわけではなく、各々がやりたいことをやっていったら、あの作品ができたという感じです。

おでんさん: 例えば、ターミナル部分はさとしょーさんが作ってくれたのですが、最初は見た目だけのモックの予定でした。でも、彼が実際にコマンドを打てるように実装してくれて、「LSコマンドを打つと変なGIFが出る」といった面白い機能も追加してくれたんです。

さとしょーさん: ただ表示するだけだとつまらないなと思って。おまけとして触って「おもろい」と思ってくれる人が一人でもいればいいな、という気持ちで、表示が虚っぽくなるように工夫しました。

──── 皆さんが面白さを追求していく中で作品ができていったのですね。他にこだわったポイントはありますか?

ザッカーさん: タブキーで生成されるコードにもこだわっていて、コード自体で人生を語る、ということをやっています。

おでんさん: 実は、あのコードのライターは私なんです。元々疑似コードで遊ぶのが好きで、今回は「最初は楽しくコーディングできていたのに、徐々に何も感じなくなる」というストーリーを大枠で考えていました。最終的に「虚無な顔」になるというバッドエンドを決めて、そこに向かってアップダウンをつけながら構成を考えました。

さとしょーさん: 僕はそのストーリーをどう「ペラペラ漫画」のように見せていくかを考えるのが大変でした。どの順番でコードを変化させると、この気持ちが伝わるだろうかと、3〜4時間ぶっ通しで考えていましたね。

おでんさん: そのせいで翌日寝込みました(笑)。自分と向き合いすぎましたね。

──── 作品に込めた思いが強いからこその苦労ですね…。開発面で苦労した点はありましたか?

ザッカーさん: タブ補完で文字が次々に変わっていく処理が一番大変でした。タブキーを押した回数ごとに表示する文字列を全部定義していくという、結構泥臭い実装をしたんです。AIが提案してくれた賢い実装もあったのですが、メンテナンス性を考えて、あえて頭の悪い作戦を選びました。差分を一つひとつ出していくところが本当に辛かったです。
さとしょーさん: 実は僕、開発当日に引っ越しの作業があって、一番大変な作業の部分で中抜けしていたんです。なので、2人がそんなに悩んで寝込むほどダメージを負っていたとは今知りました(笑)。

──── そんな裏話があったとは!最後に、次回のツクアソ参加への意気込みをお願いします!

おでんさん: めちゃくちゃ楽しかったです。ぜひまた参加したいです。

さとしょーさん: 引っ越し作業もあって大変でしたが、ライブ感があって面白かったです。

ザッカーさん: 僕らも楽しませていただきました。ありがとうございました。

──── 本日はありがとうございました!