2024年9月20日から27日にかけて「第7回ツクってアソぶハッカソン」(通称ツクアソ)を開催しました。
暑い夏が名残まくる中集結したのは、常連チーム・新規チーム合わせて13組。相変わらずの難しいテーマにもひるまず、アイデアをぶつけ合ってくれました。
さて、そんな今回のテーマは…
\どん!/
開発期限はテーマ発表から72時間後の、2024年9月23日(月) 20:00。指定の応募フォームから作品を投稿し、動作する作品はすべてファイナリストとなります。
今回は以下の13組となりました!
- 『ゾンビ・デリバリー』 - 食料を届けろ!命がけの配達サバイバル(クッキー)
- 「外人さんや.これが日本どす~」(プルリクエスト)
- 自転車シミュレーションアプリ「ちゃりん」ちゃん(丑之日プロジェクト)
- 売らない占い(売れない占い師)
- LINE STAMP AI MAKER(ZEN SELECT)
- 手の上に広がる新時代SNS アドックス(トチマル)
- Draw Tactics(2-mix)
- どこでも行くよフードデリバリー 「フリアド」(土竜Brothers)
- 今は時期が悪いおじさんchrome拡張(webio)
- ChatGRK(PiedPiper)
- もしももしもボックスがあったら(ずんだえもんズ)
- 宇宙商店街でお買い物(すさき)
- !名刺スワップ!(zatomiya3)
ファイナリストたちは、それぞれ3分のプレゼンを実施し、参加者全員が視聴。投票フォームに得点を記入するという審査方法です。
「商売にならない」線引きが難しく、「そもそも商売とは?」という根本から参加者を悩ませるテーマとなりました。それにもかかわらずアイデアを絞り、まだ見ぬ景色を見せてくれるチームが続出し、盛り上がりを見せました。
結果発表
すべてのチームのプレゼンテーションが終わると、集計が行われ、得票数が一番多いチームが最優秀賞となります。
ちなみに賞品はこちら。
最優秀賞:amazonギフト券10万円分
優秀賞:amazonギフト券5万円分
特別賞:ツクったものにちなんだナニカ
学生賞:amazonギフト券1万円分
さて映えある最優秀賞は…
「トチマル」さんによる「手の上に広がる新時代SNS アドックス」でした!
広告をShort動画のように表示させることができるアプリ。手のひらを見せると広告が表示され、サムズアップで広告をLike、ピースサインでadXの広告を表示させることができます。
Vision Frameworkを使って作られた新しさが非常に面白く、時代をとらえたおしゃれさのあるアプリでした。広告掲載が主な目的のアプリは「ユーザーに価値を提供しないアプリでの広告掲載は禁止」というGoogleおよびAppleの規約にひっかかるということで、「ギリギリ商売にならない」というオチも秀逸です。
次点となる優秀賞は2チームを選出。まず1チーム目はこちら。
チーム「丑の日プロジェクト」さんの自転車シミュレーションアプリ「ちゃりんちゃん」は、自転車に乗れない人向けに開発された、自転車のハンドル操作のみを練習することができるというシミュレーターでした。
肝心の「漕ぐ」という機能が完全に抜け落ちており、これを使ったところで自転車に乗れるようにはなりそうにないというところと、39,800円という絶妙に手を出しづらい価格設定が「商売できない」ポイント。今回もそのバランス感覚の良さを見せつけてくれました。
お次はこちら。
チーム「ZEN SELECT」さんの「LINE STAMP AI MAKER」は、制作したいキャラクターの特徴を記入すると、そのキャラクターのLINEのスタンプを生成してくれる画像生成Alアプリです。LINEスタンプの申請に必要な8種類の感情のスタンプと日本語・英語のタイトルと説明文まで制作してくれるという優れものでした。
一見優秀なアプリでしたが、申請したスタンプがLINE側からリジェクトされてしまうというところが「商売できない」ポイント。確かに販売できないものが生成されてしまうなら意味はないですね…。グラフィックが美しく、見た目も機能も優秀なだけについたオチが際立ちました。
個性がきらりと光るプロダクトに与えられる特別賞は、チーム「PiedPiper」さんの「ChantGRK」となりました。
質問に対して運営が自力で回答してくれるというもの。その名も「Chat GRK(自力)」。
飛んできた質問内容に担当者が手動で答えます。24時間担当者を拘束するということは、最低賃金で単純計算して月額78万円コストがかかるということでした。確かに費用対効果を考えるとまったく商売になりません。シンプルかつ潔い良作です。
そして、学生として参加された方の中から選ばれる学生賞。すさきさんの「宇宙商店街でお買い物」に決定しました。
ロケットに乗り惑星をめぐりお買い物をするゲームです。それぞれの星で昼間しかお買い物できないという設定で、動きが早すぎてさっぱりクリアできません。
キモかわいいキャラクターと食材のイラストも印象的。「コードプログラミングが怖いので全てScratchで作った」という勢いの良さも新鮮で評価ポイントとなりました。
* * *
今回のテーマは「ギリギリ商売できないアプリ」でした。
「ギリギリ」をどこに落とし込むかにどのチームも苦労したのではないでしょうか。
その分、普段のツクアソに比べて「状況を楽しむ力」がより問われ、また皆さんよくそれに応えてくれる回になったなと思いました。
今回も全力で一緒に遊んでいただき、どうもありがとうございました。
みなさんおつかれさまでした!
最後に恒例の集合写真です。「遊ぶ」の「A」をみんなで掲げての記念撮影。
当日の様子は以下からご視聴いただけます。
謝辞と次回の予告
第7回も、参加者の皆さんとともに無事閉会することができました。皆さんいつも全力で遊んでいただき、運営一同大変うれしく思っています。
参加していただいたプログラマの皆さん、賞品提供に協賛していただいた株式会社ソニックガーデン様、今回もありがとうございました!
次回は2025年2月21日開催予定です。
以下をフォローして頂けるとお知らせします。お楽しみに!
https://twitter.com/tsukuasohack