「第6回ツクってアソぶハッカソン」を開催しました!

2024.05.22

2024年3月8日から15日にかけて「第6回ツクってアソぶハッカソン」(通称ツクアソ)を開催しました。

水温む春、気候の穏やかさにそぐわぬエッジの効いたテーマとなった第6回も、ひりひりするような戦いとなりました。

恒例の投票制でのテーマ決定。ここからもうツクアソの「おもろさ」が始まっています。さて、今回のテーマは…


\だだん!/


開発期限はテーマ発表から72時間後の、2024年3月11日(月) 20:00。指定の応募フォームから作品を投稿し、動作する作品はすべてファイナリストとなります。

今回は以下の13組となりました!
 

  1. Nothing - 消える電卓 -(くまっきー)
  2. 無駄を表示しまくる機能(Keita5mpro)
  3. SeiSei AI(オープニングの出席を忘れてたらなんか僕のテーマが選ばれていた)
  4. 「無駄」が表示される世界(yappu)
  5. Coogle(ZEN SELECT)
  6. アップグレード数取器(proconlife)
  7. Snapy(Pied Piper)
  8. 謝罪FAXジェネレーター(Memetan Tech Tips)
  9. 鬼の会話断捨離「まとめるくん」ー    さらに無駄なのはサブの過去履歴機能だったー(ものづくり小児科医「うえだ」)
  10. ムーダー(life)
  11. キー未入力の無駄な時を無くすべく、無駄にキー入力し続ける洗練されたシステム(TakSan)
  12. 無駄じゃない時間(さわやまブロス)
  13. 虚無の時間(チームあづき)


ファイナリストたちは、それぞれ3分のプレゼンを実施し、コメンテーターと参加者全員が視聴。投票フォームに得点を記入するという審査方法です。

いつも以上にセンスが問われるテーマとなりました。相変わらず想像を超える驚きと楽しさを持ったプロダクトが満載でした。

結果発表

すべてのチームのプレゼンテーションが終わると、集計が行われ、得票数が一番多いチームが最優秀賞となります。
ちなみに賞品はこちら。

最優秀賞:amazonギフト券10万円分
優秀賞:amazonギフト券5万円分
特別賞:ツクったものにちなんだナニカ
学生賞:amazonギフト券1万円分
 
 
さて映えある最優秀賞は…
「TakSan」による「キー未入力の無駄な時を無くすべく、無駄にキー入力し続ける洗練されたシステム」でした!



一定時間キーボードを触らずにいると、空白を埋めるように「MUDA」を書き込み続けてくれるというシステムです。

高度な技術と物理的なアイテムを組み合わせて使用することで定評のあるTankSanの衝撃の新作。キーボードの裏に糸を張って直接キーをタッチし続けるようにするという洗練された技術の無駄遣いぶりに圧倒されました。
 
次点となる優秀賞は、以下の2チーム。


チーム「ZEN SELECT」さんの「Coogle」は、検索すると、洗練されていて無駄のない検索結果を示してくれるというものでした。

示される検索結果は一件のみ。その結果の大喜利とも言えるおかしみと益のなさが非常に面白く、また短い時間で落とし所もばっちりときまったプレゼン動画が高く評価されました。「洗練」と「無駄」の二つをきれいに押さえた作りであったと言えます。



チーム「Memetan Tech Tips」さんの「謝罪FAXジェネレータ」は、ぶっ飛んだ内容の謝罪文を生成し、FAXしやすいよう印刷してくれるというものでした。

用途不明の「無駄」、技術の「無駄」、紙の「無駄」という3つの無駄を実現し、ChatGPTのプロンプトを絶妙に調整して、緻密ながらどこにも使えない謝罪文を生成するという表現の面白さにも注目が集まりました。

運営のお気に入り。個性がきらりと光るプロダクトに与えられる特別賞は、「オープニングの出席を忘れてたらなんか僕のテーマが選ばれていた」さんの、「SeiSeiAI」となりました。


こちらの質問に対して全てを「セイ」に置き換えて回答してくれるというもの。

とにかく「セイ」しか言わない。いつか何か返してくれるのかもしれない、と期待して質問を投げ続けてしまう中毒性と、全てにおいての究極的な無駄のなさが強烈な印象を残しました。


そして、学生として参加された方の中から選ばれる学生賞。チーム「life」さんの「ムーダー」に決定しました。



ゴミ箱にゴミを投げ入れるというゲームなのですが、RPG風の思わせぶりなオープニングが長く、しかもまったく本編と関係ないという無駄さ。

プレゼン動画では肝心の本編を全く見せずに終わるという、引きの良さ、センスの良さも評価されました。



* * *


今回のテーマは「洗練された無駄のない無駄な機能」でした。
毎回解釈に苦労するお題が多いというのもツクアソの特徴ですが、よりセンスが求められる回となりました。
しかし、その独特の難しさをものともせず、センスフルでとんちの効いた作品がたくさん生まれ、またどのチームも技術的な「無駄遣い」もいかんなく発揮してくれたと思っています。

今回も全力で一緒に遊んでいただき、どうもありがとうございました。

みなさんおつかれさまでした!


最後に恒例の集合写真です。「遊ぶ」の「A」をみんなで掲げての記念撮影でした。お疲れ様でした!

当日の様子は以下からご視聴いただけます。



謝辞と次回の予告
第6回も、参加者の皆さんとともに無事閉会することができました。毎回意欲的にものづくりに参加していただけること、運営一同大変うれしく思っています。
参加していただいたプログラマの皆さん、賞品提供に協賛していただいた株式会社ソニックガーデン様、今回もありがとうございました!

次回は半年後、2024年9月開催予定です。
以下をフォローして頂けるとお知らせします。お楽しみに!
https://twitter.com/tsukuasohack