2021年8月20日から22日にかけて「第1回ツクってアソぶハッカソン」(通称ツクアソ)を開催しました。
ツクアソは、1日目の夕方に発表されたテーマに沿ったアプリを、3日目の夕方までの48時間で開発しきるハッカソンです。完全オンラインでの開催で、チームでも個人でも参加できます。
記念すべき第1回となる今回のテーマは「明日がちょっと楽しくなるサービス」です。
テーマ発表後、参加者の皆さんはアイデアを練り、プログラミングをしてアプリを仕上げていきます。3日目の夕方には実際に動く状態にして提出してもらいました。それで開発は終了です。
そして開催後から1週間後の8月27日に、プレゼン大会&表彰式が行われました。エントリーされた皆さんによるアプリのプレゼンテーションが行われて、視聴者による投票で賞が決まります。
今回は、以下の総勢9組のファイナリストによるプレゼン大会となりました。(ちなみに、発表順は実行委員長によるライブコーディングで作ったランダム順番プログラムによるものです。)
1.カナッター(Teamカナッターさん)
2.こどもチャット(hiroponさん)
3.サプライズつまみ(web-iot勉強会チームさん)
4.明日日記(なおやさん)
5.NEGOTOP(PiedPiperさん)
6.きのあり(mat_akiさん)
7.Fun Todo(萩原崇之さん)
8.飛脚(KICKHOSTさん)
9.ダジャレシステム(山本和久さん)
それぞれ1組5分程度のプレゼンテーションと、特別ゲストとして以下の3名のコメンテーターによる講評が行われました。
・株式会社ツクロア 秋葉秀樹さん
・株式会社ソニックガーデン 倉貫義人さん
・合同会社Have Fun Tech 曽根壮大さん
提出されたアプリとプレゼンテーションは、どのチームのアイデアも素晴らしく、アプリの完成度も高く、48時間でアイデア出しからプログラミングまで行ったとは思えないものばかりでした。
結果発表
すべてのチームのプレゼンテーションが終わったら投票タイムです。表彰式に参加された全員による投票で決まる公平な多数決による審査です。(なので、審査員ではなくコメンテーターなのです)
第1回の最優秀賞は、チーム「PiedPiper」による「Negotop」でした!
Negotopは、昨日の夜の寝言をラップ形式の音楽に変換して目覚まし音にしてくれるアプリ。自分の寝言がどんなことを言っていて、それがどんな音楽になるのか、明日の朝が楽しみになります。
コメンテーター倉貫さんのコメント「明日を楽しくするというテーマから、寝言にいった発想が天才的でした。こういった自分で想定できない何かを出してくれるのは、明日をワクワクさせてくれますね。デザインも完成度も素晴らしかったです。」
PiedPiperチームは、全員が社会人1年目の3人組のチームだそうで、それも驚きで将来がとても楽しみです。
次点となる優秀賞は、以下の2組でした。
KICKHOSTチームの「飛脚」は、手紙が届くのを待つ楽しみを再現した、送信から24時間経ってからメッセージを届けられるアプリです。なんと気合の入ったムービーまで作ってくれました。
コメンテーター秋葉さんのコメント「ムービーに本気を感じました。田舎の母親に手紙を送るみたいに、メールだけじゃなくモノも送れたりすると、さらに待つ楽しみが増しそうです。」
web-iot勉強会チームの「サプライズつまみ」は、明日のビールのワンコインつまみを楽しく選ぶというコンセプトで、Amazonから500円以下のつまみを勝手に選んで自分に贈るサービスです。
コメンテーター曽根さんのコメント「アイデアがすごい良い。Amazonだけでなく楽天とかも対応としたり、おつまみ以外のお花とか、ビジネスとして展開できそうで可能性を感じました。」
優秀賞から外れた中から、さらに投票によって選ばれた特別賞と、学生として参加された方の中から選ばれた学生賞の二組は以下の通りです。
特別賞のカナッターは、七夕のように願い事をアップしておき、それが叶ったときにシェアできるサービスです。今回はトップバッターで発表してくれました。
学生賞の明日日記は、明日のことを事前に書いて、文章解析をして日記のポジティブ度を計算するシステムです。学生のうちから、ここまで開発できると将来有望ですね。
* * *
今回は最後には、投票による最優秀賞・優秀賞を決めましたが、表彰されるかどうか関係なく、どのチームどの参加者も、まずは作ることそのものを楽しんでくれているのが、プレゼンテーションから伝わってきました。
ある参加者は、自分が試したことのない新しい技術を試す場として参加し、ある参加者は、普段から解決したかった問題をハッカソンに絡めて解決する機会として参加していました。
参加の動機は、それぞれ違うけれど、誰もが作る過程を楽しんでくれているのは、ツクアソの「ツクってアソぶ」を体現してくれてるようでした。
実行委員長のコメント
参加者の皆さんが、プログラミングを純粋に楽しんでくれているのが伝わってとても嬉しかったです。私は、主催する立場だったので応募と発表はできませんでしたが、同じテーマ、同じ時間でプログラミングをして遊んでました。第2回では、主催者と参加者の立場を両立できるように運営方法を工夫したいなと思ってます(笑)。
謝辞と次回の予告
参加していただいたプログラマの皆さん、コメンテーターの皆さん、賞品提供に協賛していただいた株式会社ソニックガーデン様、ありがとうございました。
大変好評だったツクアソハッカソンは、次回2021年冬〜2022年の春にかけて開催予定です。
以下をフォローして頂けるとお知らせします。お楽しみに!
https://twitter.com/tsukuasohack