「第1回ツクってアソぶハッカソン」受賞者インタビュー① 最優秀賞 PiedPiper さん

2021.10.25

2021年8月20日から22日にかけて開催された「第1回ツクってアソぶハッカソン」(通称ツクアソ)。
「明日がちょっと楽しくなるサービス」をテーマに画期的な開発をしてくれた受賞者たちのインタビューを公開します!

今回は、映えある最優秀賞を受賞したチーム「PiedPiper」の3名によるインタビュー。
昨日の夜の寝言をラップ形式の音楽に変換して目覚まし音にしてくれるというユニークなアプリを開発した彼ら。開発の様子やチームの成り立ちなどお聞きしました。


PiedPiperさんのプレゼンは 00:53:05〜


「PiedPiper」メンバー
吉田早希(よしださき)さん
近藤里俊(こんどうりしゅん)さん
髙尾凌我(たかおりょうが)さん

──── 3名とも社会人1年目のチームだそうですね。どのような繋がりで今回チームを組んだんですか?
高尾:僕と近藤が学生の頃からのハッカソン仲間です。いつもは別の2人と4人組で出ていたんですが、今回残りの2人の都合が悪いということで、新しくメンバーを探したんです。そこで僕の同期の吉田さんがハッカソンに興味があると申し出てくれて、この3人のチームに落ち着きました。
──── そもそもこのハッカソンのことはどこで知りましたか?
近藤:この前の週にも別のハッカソンに出ていて、次を物色していたらハッカソンのまとめサイトに掲載されていて、面白そうだなと。
──── チーム名の「PiedPiper」というのはどこから付けたんですか?
高尾:「シリコンバレー」という海外ドラマから…。IT企業の話で、主人公たちが所属する会社名が「PiedPier」だったんです。みんな観ていたので、「これでいいよね」と。
──── (笑)
──── 今回のハッカソンのテーマ「明日がちょっと楽しくなるサービス」でしたが、最初に発表になった時どう思いましたか?
高尾:そうですね、シンプルに難しいな、いろんな考え方が出来るテーマだなと思いました。その前に参加したハッカソンのテーマがかなり具体的だったので、余計に難しさを感じたというか…。
──── 制作の過程を具体的にお聞かせいただけますか?
高尾:オープニング(テーマ発表のイベント)が終わってからすぐに3人集まってアイディアを出し合いました。ただその日は出し合うだけで、一旦寝てから朝改めて詰めようということにして解散して、本格的に決めたのは次の日の朝からです。夜のテンションで決めるのはまずいって話になったので(笑)
──── 「Negotop」はどなたのアイディアが元になっているんですか?
近藤:僕が音楽系のプロダクトが好きなんです。以前にも貧乏ゆすりが始まるとそのビートに合わせてラップがはじまるみたいなプロダクトを作りたいというアイディアを出していたので、そのあたりから着想しました。
──── すごい、天才的な発想です(笑)。そのアイディアはすぐに出てきましたか?
近藤:すぐではないですね。夜はずっとオンラインでミーティングして、やっと捻り出した感じでした。
──── 他にも面白そうなものがたくさん出てますね。ここから時間がかかった?
近藤:そうですね、日付変わっても話してて、3〜4時間は話したと思います。「今日を楽しくする」だと浮かびやすいんですけど、「明日」っていうのが難しくて。明日を楽しくするために今日をつまらなくする、という発想も出ました(笑)。
──── だいぶ迷走もしたんですね。
近藤:「明日」には「前日」が関わってくる、必ず明日の前に寝るじゃないですか。そこから睡眠時間が出てきて。最初は寝言じゃなくて寝相について考えていたんです。でも寝返りよりも寝言の方がいいんじゃないか、じゃあ寝言だけとってきてラップにしようって話になって。それだけだとつまらないんでそれを目覚まし音にすると面白いんじゃないか…という風に進みました。
──── 決まった日に寝言を録音したりしてみました?
近藤:しました。吉田さんが既存のアプリを教えてくれて。
吉田:でも誰も寝言を言ってなかったんですよね(笑)。
──── (笑)
近藤:その時点ではもうデザインも一応考え始めていました。僕と吉田さんで。
──── 3人の役割分担はどんな感じだったんですか?
近藤:僕と吉田さんがフロント兼デザイナーみたいなところで…。
高尾:僕がインフラ系とバックを担当しました。
──── 役割の負担ってどうしても均等にならないと思いますがその辺りは?
高尾:そうは言っても、近藤が以前軽く作っていたものがあったり、外部記事から知識引っ張ってきたりしていたのでそんなには…。
吉田:今回私だけハッカソン初参加だったんです。それに対して高尾くんと近藤くんは慣れもあり、知識もあり、どうしても私がお手伝いさせてもらうみたいな部分が多かったので、まあ均等ではなかったですね。
──── 本格的に作り出したのはまた次の日から?
高尾:そうです。zoomを繋ぎっぱなしにして、それぞれがやれることを各自やりつつ丸一日…もう本当にギリギリまで作ってました。
──── この作品が最後の応募でした。ギリギリまで作り込んで、思うところまでできましたか?
近藤:最初に設定した、マストの最低ラインまではできたかなって思ってます。
──── 応募した時の手応えは?
高尾:できた瞬間には、ああこれは入賞は確実だろうなとは思いました。正直なこと言うと、応募した瞬間は「これトップだろ」って3人全員が思ったんですけど、飛脚(優秀賞 KICKHOST制作『飛脚』)の発表見た時に「これどっちだろうな」って話はしてました。
近藤:すごい良かったよねあれ。
──── 結果最優秀賞でしたね。改めておめでとうございます。プレゼンのクオリティも高かったと思いました。あれはどなたが?
吉田:プレゼンしたのは私なんですけど、全員で作りました。コメントも盛り上がっててすごく嬉しかった。
──── 吉田さんは初めてのハッカソンどうでした?
吉田:楽しみながら参加させてもらえてありがたかったです。正直ハッカソンは、全然眠れなかったり意見が対立したりしてもっとピリピリしてるイメージがあったので…。でも「ツクアソ」ではそんなことはなく。雰囲気もよかったですし睡眠も取れましたし(笑)。
──── 次回もぜひご参加いただきたいです。持ち前のユニークなアイディアで。
近藤:しょうもないアイディアめっちゃ出しますよ、僕たちのチームは。2連覇する気持ちでぜひ参加したいです。
──── ありがとうございました。